〜40代男性、歯列矯正の軌跡〜
ずいぶん前から、今更ながら歯列矯正しよっかなーなんて思ってたんですが特にきっかけも無く40代に突入。
20代の頃、親知らずを抜きに歯医者さんへ行ったら「R君、女の子やったら矯正を進めるけど、ま、ええか」と流されたりした事もあり(今思うと酷い医者です。親切な人でしたが)。
下に出てくる画像でも分かりますが、側切歯と呼ばれる前2番目の上歯が奥へ引っ込んでいるのが特徴でした。何が困るかと言うと、ラーメンのネギが挟まる、お好み焼きのキャベツが挟まる、肉の繊維が挟まる、とかしょーもない事ばかりですが、それはそれで「歯並びが良ければつまらない、こんな不快な思いはしないのではないか」とか思っておりました。
今回歯列矯正を行ったのは、ネットとかの記事で「シンガポールでinvisalignをやると日本より安いらしい」と見たのと、インビザラインとは??と思って色々調べた事が始まり。インビザラインについてはググれば無数に記事が出てきますのでここでは詳しくは説明しませんので、悪しからず。
2019年。診察してもらわないと始まらないので近所にクリニックのあるi.DENTALへ問合せ。インビザラインの症例数が多くて表彰もされているようで、それもこちらへ問合わせた理由の一つ。
2019年9月21日。最初の診察はレントゲン取ったり3Dスキャンしたり写真撮影もするので、シティのRobinson Roadにある本院へ行きました。
診察は特に痛い事も無く終了。3Dスキャンはジュース缶位のスキャナーを口の中に入れてグリングリンされます。
最後の問診でどれ位の期間がかかるか、それと気になるお値段の提示。その時に言われたのは1年で7,000ドル(SGD)(2019年当時で55万円相当) 位かかりますよと。安い買い物ではありませんが、それで納得、満足できるならとやる事に決めました。
2019年9月21日 診察、検査 1. 235.40ドル
2019年9月21日 インビザライン前払い 2.856.00ドル
検査、スキャンしたデータに基づいたインビザラインの透明なアライナーはUSAで製造してシンガポールへ送られてくるらしく時間がかかりますので、その前に歯を綺麗にするように言われました。
2019年10月12日 歯石取り、クリーニング 3.96.30ドル
2019年11月4日に近所の分院へ行っていよいよインビザラインの装着開始。最初にアライナーを10セット程受け取ったかな?1週間~10日で次のアライナーに交換をしていきます。アライナー交換のスケジュール管理のアプリも受付で紹介され、その場でインストールするよう言われました。交換する時期が来るとポップアップ通知が来るようになってました。
2019年11月4日 インビザライン支払い 4.1605.00ドル
それからは定期的に通っては、歯の移動具合のチェックと新たなアライナーのセットを受け取る事の繰り返し。
2019年11月28日 インビザライン支払い 5.535.00ドル
2019年12月26日 インビザライン支払い 6.1070.00ドル
以下、おっさんの口元の写真が続きますので、閲覧要注意。
2020年1月4日 インビザライン支払い 7.1070.00ドル
ところが2020年2月、3月からCOVID-19の流行が始まったためアライナーの受け取りがしばらくできなくなり、アライナーの交換周期を長くするように連絡がありました。
2020年8月から通院再開。
初めて半年後の2020年5月位には側切歯が前に移動しているのが目に見えて分かるようになりました。
2020年8月17日 インビザライン支払い 8.535.00ドル
2020年9月21日。再度歯石取りとクリーニング。元々の計画では確かアライナーは36個で終わる予定だったのが、歯の動き具合が不十分だったのか14個追加され、最終的にはアライナーは50個に。
2020年9月21日 歯石取り、クリーニング 9.128.40ドル
2020年9月21日 インビザライン支払い 10.535.00ドル
2020年12月7日 インビザライン支払い 11.535.00ドル
2021年1月25日 インビザライン支払い 12.749.00ドル
1月25日の診察を持ってようやくインビザラインでの矯正は終了。14か月かかった事になります。これからはアライナーでは無く、今の歯並びを保持するためのリテーナーと言うマウスピースに代わっていきます。
リテーナーはアライナーと違ってUSA製では無く、多分シンガポールで作られているよう。型取りしてからできるまで1週間程度。
リテーナーはアライナーより硬い素材でできており、基本的には食事の時以外は装着してます。1セットか3セット買うか聞かれ、3セットで800ドルとかで割引はありましたが、1セットを選択
2021年2月8日 リテーナー支払い 13.481.50ドル
ところが、リテーナー買って2週間ほどで、洗って水切りしようと振ったら洗面台にぶつけてリテーナー上側が真っ二つに割れました。3セット買えばよかったと後悔。
2021年3月15日 リテーナー支払い 14.120.38ドル (上半分で225ドルだが、購入して間もなかったので半額に)
上の写真見てもらえれば、どれだけ動いたか比較できると思います。マウスピースだけで良く動いたなとしみじみ・・・
リテーナーはいつまで続けるの?
ずっとですよ、ほら。
(歯科医もリテーナーをつけてた)
(マジか)
リテーナーは「ずっとつける」という非情な回答。日本の歯科医院のHPをいくつか見てみると、矯正期間と同じだけ(私の場合で1年4か月)リテーナーを装着とか、1年とか、2年とか色々な情報があります。
私もまだリテーナーつけてますが、装着時間はかなり緩くしてます。食事の前後で外す時間が長くなっても気にしない。寝る時はつけるようにしてますが、万が一忘れても気にしない、など。やはり長く外した後にリテーナーを再装着すると、すこし歯が動くのか装着時に軽い痛みはあります。この痛みはすぐに治まるので気にはなりません。
2022年3月。またリテーナーの下半分を壊してしまいました。再購入ですが硬めの素材で作ってくれるとの事。
2022年3月17日 リテーナー支払い 15.267.50ドル (今回は割引なかった・・・)
アライナーの装着感
新しいものに交換した後2,3日は痛みがあります。結構痛かった。1週間位はめて慣れた頃にまた新しいものに交換する繰り返しです。ちょっとストレスを感じました。
最後はアライナーNo.50まで装着しました。これを50→49→48→・・・→1まで逆につけていくとまた悪い歯並びに戻るか興味はありましたが・・・50個のアライナーは廃棄しました。誰か逆invisalignを実行した人が居ればどうなったか聞いてみたい。
飲食
始める時は
できるんだったら、アライナーはめたまま飲み食いしても良いですよ
(お、ラッキー!)
と思い、初日の昼ご飯を試しましたが、食べる事は可能です。しかし、食後に口の中のあらゆる隙間(アライナーと歯の間)に食べたものが入り込む感覚、ヌルヌル感?があってすぐに取り外して歯磨きしました。今に至るまで、アライナー、リテーナーつけての食事はしてません。アメ玉を舐めるとかは大丈夫です。
何か飲むのは装着したままでやってました。お茶、コーヒー、ジュースでも。ちょっと気になる時は飲んだ後にアライナー外してうがい、再装着すれば大丈夫です。
お手入れ
お手入れは歯ブラシで軽く水でこする程度で大丈夫です。1週間後には取り換えてしまいますし。コロナで交換時期が延びてからは、茶渋などでアライナーもうっすら茶色くなってくるのが目に見えてきたので
40代半ばにしてポリデントを使う日が来ようとは。
商品紹介見ると入れ歯だけでなく、リテーナー、夜用マウスピース、スポーツ用マウスピース、ブリッジ、等にも使えるとの事です。
リテーナーは壊れない限りは交換しませんので、装着しているとどうしても薄っすら茶色っぽく着色してきます。そのため週1回、一晩、ポリデントの漬け置き洗いをしてます。翌朝には透明を取り戻してます。
費用のまとめ
気になる費用ですが
A. 今回かかった支払い1~15まで全部足したら 8,819.48ドル
B. 歯石取り、クリーニングは支払い3と15 224.70ドル
C. リテーナーの支払い13,14,15 869.38ドル
D. AからBとCを引いたインビザラインだけにかかった費用 7,725.40ドル。当初予算の7千ドルを超えてますが、アライナーの数が36個から50個に増えたからでしょう。
2019年と今2022年では為替レートがずいぶんと変わってしまいました。
日本円での表記は参考までに併記します。青は2019年当時のレート、緑は2022年のレートです
A.総額 8,819.48ドル 69万円 87万円
D. インビザラインのみ 7,725.40ドル 61万円 76万円
2019年時点では、ほぼ確実に日本でやるよりは安く上がっていたと思います。私もほとんどの支払いは円安が急進行する前に終わってましたので、安くできました。
今だと日本でやるのとほとんど差が無いかわずかに安い位かもしれません。
矯正後は、歯の隙間がそれぞれやや広がりました。それまで隣にあった歯をずらしたりしてますので、そうなりますね。
きっかけとなったネギのつまり、は減りました!
矯正期間中も現在も、歯ブラシ、糸ようじ、マウスウォッシュ、での歯のお手入れは欠かさず続けて虫歯も無く健康に暮らしております。
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