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退去前立会検査
11月25日、エージェント189立ち合いの下、退去前の検査を行いました。以前に引っ越した際はオーナーも気さくな良い人で、エージェントも非常に協力的な方だったので全く困った覚えはありません。
しかし、今回の189のオーナー、エージェント共に現在の貸し手市場の不動産市況を反映してか、結構攻撃的です。
エージェント189、こっちエージェントと私の3人が集まって、部屋を一つ一つ見て回ります。まだ部屋のクリーニング前なので私が自分でほうきで掃いた程度の状態でしたが、汚れについてはそれほど言われませんでした。指摘事項としては3つ
1.メイド用トイレの水栓からの水漏れ
2.バルコニーのローラーブラインドのプラスチックギア、チェーンの破損
3.壁の塗装ムラ
これらを引渡し前までになんとかしないといけません。
水栓の水漏れ
我が家のキッチンにはメイド用のトイレ、シャワールームのスペース(ゲキ狭)があり、そこは普段ちょっとした物置程度に使っていただけで全くのノーマークでした。蛇口からポタポタと水が漏れていて、「ダメだ」と。
どうせパッキンの交換程度で済むだろうと、検査後に自分で水栓を開けてみると日本では見たことのないパーツが・・・
思いっきり閉めても漏れが止まらん、と思ったらこの構造だと90度で全閉、全開になります。キツく閉めるという事が出来ない構造。
早速近所の商店街の雑貨屋へ探しに行き、5ドル程で購入。この時、漏れたこのパーツを持って行かなかったのが失敗でした。取り付けてみると下の水色の部分がパッキンになってますが、ネジ部からパッキンまでの距離が微妙に合わないようで、漏れは悪化。多分合わなかったようです。
その後も、あちこちの雑貨屋を探しましたが合うものとは出会えず。Qoo10やLazadaなどの通販サイトで見てみるも、種類がいっぱいありすぎて合うんだか合わんのだかよく分からん。という事で、結局蛇口ごと交換する事にしました。もったいないので一番安いのを買いましたが、確か13ドル程度。仕事帰りに夜な夜な作業しました。
これで一つクリア。
バルコニーのローラーブラインド
プラスチックのギアとチェーンは紫外線でボロボロになっていてどうしようも無く、修理断念。
前にも書きましたが・・・
このローラーブラインドに限らず、色々なもののパーツ単品で買う事が難しいのもシンガポールあるあるかも。
エージェント189からは「ブラインドを交換しなきゃいけない」と、不満と言うか暗に修理代の内の150ドルは負担しろよ、という主旨の文句も言われましたが、こちらもイラっと来ていたので聞き流し。こればっかりはもう放置して引き渡さざるを得ませんでした。
壁の塗装ムラ
前回書いた通り、前日まで必死で白ペンキの塗装作業をしてましたが、素人仕事がバレて、エージェント189から「角度変えてみるとムラがある。ダメ」と冷たい宣告。
その場で、ひそひそとこっちエージェントに、塗装業者を入れたらいくら位かかるか?と聞いてみましたが、「以前同じような広さで1300ドル位かかった」との驚きの返事。
そう、一般家庭向けの工事でも日本の感覚よりも遥かに高額なのがシンガポール。しかもこれから出て行く家にそんなお金かけたくありません。
もしかすると、家の内覧へ行った時に前の住人が塗装作業しているのを見たことある人も多いかもしれません。
とは言え、本気で気合入れて塗りなおさざるを得なくなったのですぐに近所の雑貨屋で白ペンキ 5L缶、刷毛、ローラー、シンナー、養生用のシート等を再び買ってきました。
それから仕事終わりに189へ立ち寄って、養生シートを床に広げ、惜しみなくペンキを使ってローラーで塗りました。とは言え、さすがに単調な塗装作業にも飽きてきたのでムラの目立つところを重点的に作業。これを二晩、ようやく塗装作業完了。
顔にもシャツにもズボンにも返り血ならぬ返り白ペンキが。
終わった時にはこっちエージェントに写真も送って、「やったぞ!」と言ってやりました。あの意地悪いエージェント189を見返してやりたい、との一心で・・・
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