私もKもぎっくり腰経験者。
私の場合、10年前に出張中のホテルの部屋でシャワーしてパンツ履こうとした時に「ピキッ」と来て崩れ落ちました。起き上がれない、体を回せないまま全裸で悶える事数分。死ぬ思いでベッドに這い上がり安置。100%完治とは言わないもののようやく回復したと思えるまで3か月ほどかかりました。
ちょうどその1年後、仕事の都合で止む無くやや無理な姿勢で重量物を支える事が。「ピキッ」と電気ショックが走り動けなくなりました。翌日から予定していた旅行を丸々キャンセルする羽目に。
それ以降は重度のぎっくり腰は経験してませんが、違和感というか何か腰、お尻廻りのスッキリしない事にモヤモヤする事約10年。この10年色々試しました。
マッサージ – ぎっくり腰には効きません
指圧 – その場は気持ち良いが・・・
針 – 効いた気にはさせてくれるが・・・
ここで上記の民間療法には見切りをつけ、医学的療法を探す方向へ。
筋膜リリース注射 – 日本へ一時帰国した際に2回ほど行きました。保険適用外なので数千円/箇所しますがとにかく違和感のある所に生理食塩水の注射を超音波エコー見ながらバシバシ打ってもらいました。直後はなんか効いた気になりましたが、数週間たつとやはり元通りに。
そもそも運動不足なんで筋膜の癒着はあり得るかと思いましたが、効果はまあまあってとこでした。私の場合の根本原因では無かったのかもしれません。
AKA博田法との出会い
ネットで知りました。
「腰痛」「ぎっくり腰」「根治」とかで検索してると出てきたように記憶してます。
私自身、民間療法等はあまり信用しない派なので、何か医学的根拠を持った治療法が無いかと探してました。
そこで見つけたのがAKA博田法。日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会のHPによりますと
「関節運動学的アプローチ、AKA(Arthrokinematic Approach)とは関節運動学に基づき、関節の遊び、関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動の異常を治療する方法である。」
「特に腰骨の下にある仙骨と骨盤との関節である仙腸関節に注目し、ここをを手で軽く動かし、関節の機能障害を治療する手法です。」
何やら凄そう!です。治りそう!です。この手法自体は1979年から開発が始められており、歴史のある理論だそう。ただし、他の情報によると日本国外での施術例、論文等はほとんど無いようです。
病院を探す
この医学会で施術する許可基準を設けており、一定のトレーニングを受けて試験に合格して標榜医、指導医にならなければ、施術する事は出来ないそう。2024年3月現在、日本に76人しか有資格者がいません。
という事情で、この標榜医の病院をHP上の「どこの病院へ行けば治療を受けられるの?」で探す事から始めますが、あまり数が多くない。地方の方にはやや厳しい状況だと思います。
私は出張での一時帰国時に行きたいので、東京都内で探して、そのクリニックのHPから予約をいれました。
院長先生のプロフィールでは整形外科が専門で、長くリハビリテーションに携わっておられたようで信頼がおけると思ったのも理由の一つです。
いざ初診
都内某所のクリニック訪問。
診察に先立って、Tシャツ/ハーフパンツなど動きやすい服装に着替えて待ちます。
物腰の柔らかい先生とご対面、事前に予約フォームでぎっくり腰の経緯と症状、現在の状態を伝えてあったので、それに従って一つ一つ話をしていきます。シンガポール在住で一時帰国中にしか来院できないので、間が空いてしまう、定期的な来院が出来ない事も話しました。
一通り話が済み、いざ施術、の前に誓約書にサインをしました。保険適用外の自費治療となるため、効果が出なかった場合も承諾済みです、という誓約書でした。
まあそういう事もあるだろうと思うので、特に異論なく。
いざ施術
の前にレントゲン撮影。背骨の状態を診察してもらいます。私の場合は、背骨のS字カーブがほとんどなくなって、まっすぐに近い状態です。これは以前ぎっくり腰の診察受けた経験から知ってました。
医院でないとレントゲン撮影できませんので、この辺りは民間療法と違い、専門家が治療前に画像を見て診断するという安心できる理由の一つです。
後は、歩き方を見てもらい、やや脊柱側弯の傾向も指摘されました。これも以前から健康診断で自分で分かっていた事で、合致してます。
で、早速ベッドに横になって施術を受けます。
仰向けで、膝を立てた状態になり、片足ずつ横に何度開くか(カエル脚のような状態です)や、足を延ばしてまっすぐ上に何度くらい上げられるか、をチェックしていきます。左右それぞれのチェックが終われば、横向きに寝て、先生が手を当てて腰のあたりを軽く押したり動かします。本当に軽い力です。痛みや不快感は全くありません。
施術後、再び仰向けに寝て足の開き具合をチェックすると、あら不思議、カエル脚は横にペタンと着くまで広がり、脚の可動域が広くなっています。
このチェックを経て必要に応じて、再度調整作業をすることもあります。
これで診療、施術は終わりです。
ベッドから降りて少し歩いてみると、やや腰回りがフワフワした感じがありますが全体的に体が軽くなった気分です(思い込みも多分にあると思いますが)。
先生曰く「腰、仙腸関節の緊張がほぐれるとそういう感じになります」という事でした。
本来は初診から2週間後、それから徐々に診察期間を開けていくというやり方が良いのだそうですが、生憎一時帰国中の診察で2週間後の再診はかなわず、でした。
その後
施術直後は本当に腰回りがすっきりした感覚があり、恐らくプラセボ効果と相まってかなり良い状態でした。
その後、シンガポールへ帰国し、日常生活を続けるにつれ徐々に元へ戻ってくるような感じがありました。ただ、瞬間的に「ウッ」「ピキッ」と来ることは幸いにもありません。これだけでも改善したと感じています。
現在は、半年から1年に一度の出張での一時帰国時に時間を作って診察を受けて、改善を目指してます。本当は2週間程度開けて2度見てもらう時間あれば良いのですが、なかなかそううまくタイミングが出来ません。
費用
私が訪問したクリニックは
初診料 5,000円
予約診療費 7,700円
で、初回は12,700円。2回目以降は7,700円が毎回必要です。
保険外治療ですから、高額になるのは仕方ない。
それにしても、シンガポールの病院の事を考えるとまだ安く感じてしまいます。
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